耐震強度偽装問題に関する対外的な活動
金箱温春 (金箱構造設計事務所)
2006.02.22

今回の問題に関しては、11 月 30 日に「構造計算書偽造事件に関して思うこと」をホームページ上に掲載するとともに、お付き合いのある方々にメールでお送りしました。 多くの方からご意見をいただき、メールを通じて意見交換をさせていただいたり、当方の文章を知り合いの方、あるいは大学の先生方から学生に伝えていただいたりしました。 ありがとうございました。これ以外の当方の対外的な活動をお知らせいたします。

2005. 11. 28  JIA 緊急シンポジウム
日本建築家協会 (JIA) の緊急シンポジウムに日本建築構造技術者協会 (JSCA) の代表として出席しました。 集会の状況は日経アーキテクチャー 12 月 12 日号に掲載されておりますが、構造設計者としての思いを伝え、ともに行動していくことを呼びかけました。

2005. 12. 06  建設通信新聞
建設通信新聞に「構造設計者を明示すべき」という見出しで意見を載せました。 審査システムを変えるべきであること、構造設計者の資格を作るべきであることを主張いたしました。

2005. 12. 06  公明党 検討会 @ 国会議事堂
公明党衆議院議員で構成する今回の事件に関する検討会に呼ばれ意見を述べてきました。 シーエスの水野稔氏の誘いによるものです。 検討会は国会議事堂の中の会議室で行なわれ、太田昭宏氏、高木陽介氏、伊藤渉氏、大口義徳氏、古谷範子氏の各議員の他、多くの秘書の方々にお会いしました。 新聞に投稿した原稿を資料として説明をし、意見交換をいたしました。 議員の方々は原状をよく認識されているという印象であり、この機会に良好な建築が出来上がるような仕組み作りに動いてもらえるのではないかと期待が持てました。

2005. 12. 19  NHK ラジオ 出演
18 時から NHK ラジオの「ラジオ夕刊」に生出演しました。 1 時間の放送枠の中に「早川編集長 ここに注目」という 18 分間のコーナーがあり、「耐震強度偽装問題を考える」というテーマを設定していただきました。 建築家の善養寺幸子さんの紹介で実現できたもので、彼女と一緒に出演しました。 当方が構造設計者が認知されていない状況、認定プログラム制度の問題などを、善養寺さんが、専門分化の実状や保険制度の話をしました。 あっという間の 18 分間で余地の半分くらいしか話ができませんでした。 終わってから早川編集長が「時間が足りなかったので、またやりましょう」と言われていたので、また出演するかもしれません。

2005. 12. 21  神奈川大学 特別講義
神奈川大学で 2、3 年生を対象として、「耐震強度偽装問題を考える」というタイトルで 30 分の特別講義を行ないました。 当方、3 年前より神奈川大学で 2 年生を対象に「骨組のデザイン」という講義を行なっており、急遽、その講義時間を使用しての特別講義となりました。 以前に、当方がお送りした文章を見た大熊武司先生からの要望によるもので、3 年生はこのテーマでレポートを書くそうです。

2006. 01. 18  国土交通省 耐震強度偽造問題緊急調査委員会
国土交通省の耐震強度偽造問題緊急調査委員会のヒヤリングに出席しました。審査制度、資格制度についての意見を述べました。国交省ホームページへ

2006. 01. 20  JSCA 会員集会
日本建築構造技術者協会 (JSCA) の会員集会がありました。集会の企画者の一人でもあり、また集会の司会進行を努めました。

2006. 01. 31  建築技術 座談会
明海大学の松本光平先生、東京工業大学の和田章先生、東京建築研究所の山口昭一さんと「建築は未来の人への贈り物」と題して座談会を行ないました。 松本先生は法制が専門で、他の 3 名は構造専門です。 この時点で国土交通省より提案されていた制度改正案に対しては構造関係者からは評判が悪いのですが、法制の専門の方たちからの見方はかなり異なっています。 異なる立場どうしで、建築審査の制度問題について議論したものです。 もともとはメールで意見の交換を行なっていたものでしたが、直に会って話をすることにしたもので、建築技術で対談の様子を紹介する予定です。

2006. 02. 14  JSCA 記者発表
日本建築構造技術者協会 (JSCA) から「建物の構造性能確保にむけての提言」を報道関係者に発表し、その草案作りに関わりました。 専門家向けと一般社会向けの 2 種類のコメントがあります。

2006. 02. 22  JIA 座談会
JIA の機関紙「建築家」掲載用の座談会を建築家の平倉章二さん、渡辺真理さんと行ないました。 建物に関わる専門家を明示することや一般社会に対しての建築にあるべき姿をアピールしていくことなど、賛同できることが多くありました。

この他、日本建築構造技術者協会 (JSCA) が構造レビュー(疑惑の建物の強度検討業務)を始めたため、当事務所も協力事務所として登録し、相談業務を行なっています。