中央の広場を囲むようにして、「物産レストラン棟」「会議室棟」「イベントタワー」から構成されている。熊本県産杉材を表現の主体とし、かつローコスト化を図るため、ハイブリッドな構造とした。
「物産レストラン棟」は L 字形の平面形状を片流れの木造大屋根で覆い、敷地外周側の外壁を木造スクリーンで囲う構成。建物下層部は鉄筋コンクリート造とし、外周に沿って壁柱を立て、扁平な梁で繋いでいる。屋根は三分割した集成材の直線梁で構成し、中間を木造の鉛直柱および斜め柱で支持。立体的な部材の配置で架構の安定性を確保し、開放的な木造空間を実現した。
「会議室棟」は、木の塊を切り出したような形態で、在来軸組工法を基本とした 2 階建ての建物である。
「イベントタワー」は高さ約 10(m)の木造タワーで、集成材を用いた一種のラーメン構造である。