敷地が軟弱地盤であり軽量化を図ること、狭小敷地の間口いっぱいに建てることを目的として、床、壁、屋根を仕上げ材を兼ねたリブ付きの鉄板で組立てている。
リブ付きの鉄板は、厚さ 4.5mmの鉄板に 900mmピッチで H 形鋼、溝形鋼、山形鋼のリブを設け、壁、床を運搬可能な大きさのピースとして工場で製作し、現場で接合している。壁は 9 ピース、2 階床と屋根はそれぞれ 3 ピースから構成される。パネル同士の接合は、端部の溝形鋼や山形鋼を高力ボルトで接合し、H 形鋼のフランジは溶接している。
基礎はべた基礎とし、地面より 1.5(m)掘り込んで土と建物の重量のバランスをとっている。山留めが必要であったが、基礎の形状を上部の建物より一回り小さくし、親杭の形状を工夫することで、敷地幅いっぱいに建物をつくることを可能とした。