公園に隣接するスポーツプラザとして、屋外プールとアリーナ、トレーニングジムなどを含むボールト形状の建築が計画された。
アリーナはプールに面して大きく開口を確保し、軽やかな木造の架構の表現とする。全体の形状が円筒形状を成していることを考慮し、斜め格子アーチ構造を用いることにより、軸力が支配的で木質構造として経済的な構造を計画した。RC造の下部構造の上部に短辺、長辺の両方向の斜め柱を組み合わせた鉄骨架構を設け、その上部に木造のアーチ架構を斜め格子状に配置する。
木造アーチは斜め格子の架構となっているが、メインのアーチ材(170×600)とサブのアーチ材(170×300)とから構成され、メインのアーチ材は脚部から頂部まで1本の部材によって架けられており、脚部と頂部はモーメントの伝達を期待しない接合部(ピン接合)とし、メインの部材の中間部にサブのアーチ材をピン接合で取り付け、接合部の簡略化している。
トレーニングジムは、下部構造はRC造、傾斜した屋根は木造で計画し、勾配に沿って一方向に梁を並べ両端を木造柱や方杖で支持している。