在来軸組工法の建築で屋根はCLTを用いた円筒シェルとした。耐力壁として、長手方法は合板壁、短手方向はCLTの耐力壁を用いた。屋根は厚さ15㎝で幅1.2~2mのCLT板を並べ、少しずつ角度を持たせて接合して円筒形状をつくり、接合具として、面外曲げ抵抗(ラグスリューボルト)・面外せん断抵抗(パネリード)・面内せん断抵抗(ビス打ち金物)の3種類の接合具を用いた。この内、面外曲抵の接合方法は、外から2層目のラミナにラグスクリューボルトを埋め込んで軸方向の引張、圧縮の抵抗を行わせ、それとCLT板の圧縮側の抵抗とにより曲げ剛性、耐力を確保する方法とした。曲げ抵抗用の接合具は載荷試験を行って、強度、剛性を確認した。
南予森林組合事務所
JForest Office







建築設計 | 新企画・SUEP・金箱構造設計JV |
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所在地 | 愛媛県北宇和島郡鬼北町 |
用途 | 事務所 |
規模 | 地上 2 階 延床面積 772.11 ㎡ |
構造 | 木造(CLT) |
竣工年月 | 2021 年 3 月 |
掲載雑誌 | 建築技術 2021年9月 新建築 2021年11月 |
受賞 | 令和3年度木材利用優良施設コンクール審査員特別賞 |