建物の内部が街区のように通り抜けられることが特徴の図書館であり、 2階は三角形で構成された多面体の屋根によって全体が包み込まれるような空間がつくられている。 鉄骨造で要所に座屈拘束ブレースを配した構造とした。屋根は三角形の面を繋ぎ合わせ、交点を柱で支持させたものであるが、 中央部のせり上がった頂部の交点は柱が無く広い空間をつくっている。 屋根の梁と柱の交差部は様々な角度を持った梁が柱と取り合うためにディテールに工夫を凝らし、 1本の柱に対して剛接合の梁を2ヶ所とし、その他の梁はウェブだけを高力ボルトで接合することで製作を容易なものとした。内部の階段もそれぞれに工夫を凝らし、特に中央部付近には“浮遊する”イメージを持たせたササラの無いらせん階段を設けている。
那須塩原市図書館
Nasushiobara Library
建築設計 | UAo |
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所在地 | 栃木県那須塩原市 |
用途 | 図書館 |
規模 | 地上 2 階 延床面積 4967 ㎡ |
構造 | 鉄骨造 |
竣工年月 | 2020年 1 月 |
掲載雑誌 | GA JAPAN 167 新建築 2020年11月号 日経アーキ 2020年12月10日号 |