都心のターミナル駅近くに位置してレンタルオフィスと貸倉庫として使われていた建物を、レンタルアトリエとしてコンバージョンした。昭和55年竣工、地上6階建ての鉄骨造で両方向ラーメン構造で、柱にクロスH形鋼を用いていることが特徴である。耐震補強にはブレ―ス補強による“集中型の補強”とハンチや方杖を用いる分散型の補強”がある。集中型は補強箇所が少なく経済的であるが機能的な制約が生じ、一方、分散型はコスト高となるが機能的な制約は少ない。
長手向は4階以下、短手方向は1階のみを集中型の補強とし、それ以外の階は分散型のハンチ補強を採用した。
結果的に階によって異なった内部空間を生み出すことになり芸術家のアトリエとして空間の変化を生み出すことになった