昭和39年に竣工した大学校舎である。設計は東京大学吉武研究室(構造設計 東京大学武藤研究室)。
4階建てのRC造ラーメン構造で、多層の吹き抜け、建物両サイドの3.6mのはね出し、壁状の柱等の特徴をもつ。学校のシンボル的な建物であるため、建物の外観のイメージを変えないこと(打ち放しのコンクリートのイメージも変えないこと)、及び3階、4階の教室は極力開口部をふさがず、現状の明るさを確保すること等が学校の要望であった。
建物長手方向1,2階はピロティやコア周りに耐震壁の増設を行った。3,4階は、柱のせん断補強、コア周りの耐震壁の増設を行った。又はね出し部の先端に柱を設けて、耐震壁の増設を行った。 建物短手方向は、教室界壁に耐震壁の増設や袖壁の増設を行った。又3,4階は、はね出しの先端に柱を設けた最外端フレームに鉄骨ブレースを増設し、吹き抜けで区切られた領域の剛性のバランスを確保した。