展示棟とカフェ棟から構成されており、共通することは深い軒を持ち透明感の高いファサードが形成されていることで、「ディテールを消失させた鉄骨のこだわり」を目指した。
展示棟は展示室の周りには十分な耐震壁が存在し、主体構造は壁式鉄筋コンクリート造とし、2階床はハーフPCスラブを用い、天井としてそのまま表現している。
「縁側」と名付けられたロビーから連続する回廊は2層分の吹き抜け空間であり、ファサードを支持する構造として60㎜×180㎜フラットバーの鉄骨柱が連続し、その鉄骨がそのまま連続して2階の展示室の屋根の構造となる。
展示室の屋根は鉄板を構造体として用い、天井として露出されている。
カフェ棟は2階建ての鉄骨造ブレース構造であり、庭園側の開放性を確保するようにブレースを配置した。
軽量化の必要があり、1階、2階の床はALC板を用いた。べた基礎の上部に鉄骨柱を配して1階床を設け、浮いたような表現としている。