福田美術館
Fukuda Art Museum

外観 縁側 フラットバーのディテール 展示室 フラットバーの建方 屋根の折版構造
建築設計 安田アトリエ
所在地 京都府京都市右京区
用途 美術館
規模 地下 2 階 地上 2 階
延床面積 1,194 ㎡
構造 RC造、鉄骨造
竣工年月 2019 年 2 月
掲載雑誌 新建築 2019 年 9 月号
日経アーキ2019年12月12日号
建築技術2020年2月号

展示棟とカフェ棟から構成されており、共通することは深い軒を持ち透明感の高いファサードが形成されていることで、「ディテールを消失させた鉄骨のこだわり」を目指した。

展示棟は展示室の周りには十分な耐震壁が存在し、主体構造は壁式鉄筋コンクリート造とし、2階床はハーフPCスラブを用い、天井としてそのまま表現している。

「縁側」と名付けられたロビーから連続する回廊は2層分の吹き抜け空間であり、ファサードを支持する構造として60㎜×180㎜フラットバーの鉄骨柱が連続し、その鉄骨がそのまま連続して2階の展示室の屋根の構造となる。

展示室の屋根は鉄板を構造体として用い、天井として露出されている。

カフェ棟は2階建ての鉄骨造ブレース構造であり、庭園側の開放性を確保するようにブレースを配置した。

軽量化の必要があり、1階、2階の床はALC板を用いた。べた基礎の上部に鉄骨柱を配して1階床を設け、浮いたような表現としている。