御殿山の密集した住居地域に位置する 4 階建ての集合住宅である。
平面は階段室を中心に置いた9mx9mの正方形状で、鉛直力および水平力は四周と階段室に配された厚さ200mmの耐震壁に負担させている。 1階で駐車場により全面開口となるフレームは、直交する耐震壁により支持することで成立している。
近接する隣地建物との関係から外壁面開口位置は決定されており、開口部は不規則に設けられ耐震壁が上下で連続しない箇所があるが、 開口上下間の壁梁せいを充分確保することによって、上下間の力の伝達を無理のないものとしている。 外周には収納などが設けられることで意匠上の壁面は900mm程度の厚みを持つため、開口部の躯体は入り窓として計画している。 入り窓には鏡面ステンレスが貼られ、意匠上の特徴として表現されている。