1~2階に26 x 44mのメイン会議場、3~4階に26 x 22mの平面的な大きさを持つ大会議室を有し、大空間が積層していることが特徴である。 大空間部分は鉛直荷重を効率よく支持できる架構を形成し、大空間の周囲に地震力に抵抗する強固な架構を形成している。
主体構造は鉄骨造で構成し、耐震要素として会議室周囲や階段室周りなどに座屈拘束ブレースをバランスよく配置した。
3階大会議室の外周壁となる部分に3~4階の2層分の壁面を利用した巨大なウォールガーダーを形成し、1階のメイン会議室を覆う大空間の架構として利用する。 3階床および屋根はウォールガーダーと周囲の柱によって支持される一方向のトラス梁を配置する。これによって重層する大空間を経済的に構成している。
会議場天井内にトラス梁を用いることにより、トラスのデプス内を設備スペースやメンテナンススペースに利用することで必要な天井高を確保しつつ、かつ天井材はトラス下弦材を利用して取りつけ大空間の天井の安全確保を図った。