静岡県の私立中学校の新校舎である。敷地の形状に合わせたL字型の平面を有し,1階から4階には教室,最上階には多目的ホールが設けられている。平面計画の自由度を最大限確保するために,構造は鉄骨造純ラーメンとした。ただし,学校施設であることや,近い将来大地震が確実視されている静岡県であることなどを鑑み,オイルダンパーを設けた制振構造とした。オイルダンパーの本数や減衰力は,複数のパターンについて時刻歴応答解析を行い,得られた結果を整理した上で施主との合意形成のもとに決定した。多目的ホールは2mほど下階からオーバーハングしており,最上階については柱位置をずらして片持ち先端の丘立ち柱とすることで,建築空間に柱が出ないように配慮した構造計画とした。
静岡大成中学校
Shizuoka Taisei Junior High School
建築設計 | 長谷川逸子・建築計画工房 |
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所在地 | 静岡県静岡市 |
用途 | 中学校 |
規模 | 地上 5 階 延床面積 1945 ㎡ |
構造 | 鉄骨造 |
竣工年月 | 2013 年 2 月 |