さまざまな工業製品を生産している関ケ原製作所の、ものづくり技術の研鑽と伝承をする場としての建築である。
建物中央に2層吹抜けを有する。外周部は陸屋根で、中央の吹抜け上部は⽴上りを有する家型の切妻屋根である。1,2階及び陸屋根部分はRC造で耐力壁を有する口頭であ、外壁はタイル貼りで、外周及び吹抜けに⾯する壁⾯はアーチ形状の開⼝部を有する。
切妻屋根は⽴上りを含め鉄⾻造である。中央の長手方向に三角形断面のキールトラスを架け渡し、両側にH形鋼の梁を配し、梁の端部にV字形の斜め柱を設け水平力に抵抗させている。キールトラスは端部で逆V字形の斜め柱に接続されている、この部分の接合は鋳鋼と用いた。