地上2階の博物館で、全体として寄棟が重なり合うような屋根形状が構成され、部分的に立ち上がるように2階が設けられている。主体構造は壁式鉄筋コンクリート造であり、屋根形状に合わせるようにRC造の躯体を構築している。耐力壁は平面的にバランスよく配置し、十分な壁量を確保されている。
ロビーと庇部分は主体となる梁をH形鋼で構成し、サッシ受け兼用のフラットバーの柱で支え、それらに支持される形で木梁が斜めのグリッドでジョイスト状に等間隔で配置されている。ジョイスト梁は厚さ38㎜、静は最大で580㎜で軒先では200㎜まで絞っている。木のジョイスト梁の存在を高めるため鉄骨梁は小断面とと、木梁の上部に位置させた。