建物は地上4階地下1階で地上部が鉄骨造、地下がSRC造の集合住宅である。
建物の中央部に階段や吹抜けが設けられその両側の床レベルに変化があり、構造的には建物が二つに分断されている。かつ、小さな建物であるため、構造部材の寸法を極力小さくすることが必要であった。短手方向はラーメン構造で、外周面及び階段の両側の4つの構面では中柱を設けてフレーム剛性・強度を高めることで部材断面の低減を図り、また階段・吹き抜けを挟む両ブロックの水平剛性がほぼ同じとなるように計画した。
また、最上階では斜め柱がブレース的な効果を持つため、柱頭で梁をピン接合として片持ち柱とし高さ方向の水平剛性を調整している。長手方向はブレース構造であり開口部を避けるようにブレースを配置した。