三層構成の住宅で、二層目の中間レベルから上部を一辺の長さが 5.8(m)の鉄骨によるキューブとし、キューブより下の部分は土圧を受けるため、鉄筋コンクリートの壁式構造となっている。
鉄骨部分は、建物外周部に約 1.2(m)ピッチで配置された 100(mm)角の角形鋼管柱と、3 階床および屋根を支持する H 形鋼で構成される。柱の脚部はラチス材を連続したトラス構造により、頂部は各面に二本ずつ配置された鋼管ブレースにより拘束することで、柱の曲げ抵抗を発揮できるラーメン的な架構としている。脚部のトラス梁は下層部の鉄筋コンクリート壁の頭つなぎとなり、壁梁は省略されている。