西棟は、屋内運動場および講堂が高さ 15(m)、スパン約 34(m)で計画され、上部に美術科の教室が配置された構成となっている。
体育館内部は、上弦材が直線状、下弦材がアール状のアーチとしての特性を併せ持つトラス構造を採用。端部では 3.6(m)ピッチの下弦材を集約して 7.2(m)ピッチに設けた鉄骨鉄筋コンクリート造の柱に取り付けている。鉄骨には耐火性能を確保するため、FR 鋼を用いて耐火設計を行っている。水平力は建物外周と屋内運動場、講堂の仕切り部の鉄骨鉄筋コンクリート造のフレームと耐震壁によって負担させる。
教室群の鋸状屋根は、一方向にトラス的な部材を渡し、隣接するトラスの上弦材と下弦材をつないで形態をつくっている。トラスの両端にはラチス材があり、中央部はフィーレンディール形状をした複合的な梁である。