築36年の庁舎を図書館に改修する計画である。地域活性の核となる広場のような図書館を目指し、単なる模様替えや耐震補強に留まらず、ファサードや内部空間を一新することも行われた。
耐震補強は建築計画と整合させながら、RC壁の増設及び増し打ち、鉄骨ブレースの新設を行い、強度の確保とともに偏心の解消を行った。
2階東側の鉄骨ブレース補強は、幅約11m、高さ約2.8mの開口部に鉄骨ブレースを配置するもので、視覚的にも魅力的なものを考えた。
十字型断面部材によるX型のブレースが連続する形態とし、2ヶ所に外部との行き来のできる開口を設けている。
工場で全体を組立接着工法によって組み立てている。この他、1階と2階の一体感を高めるため、2階の床に開口を設け、その内1 箇所に鉄骨階段を新設した。
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