1981年に故・黒川紀章氏によって設計された複合ビルの再生計画である。
3階までが鉄骨鉄筋コンクリート造で4階以上が鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)の既存建物の耐震性は不十分であった。
耐震補強は、外付け鉄骨ブレース補強を斜めに帯状に連続配置する「スパイラル・ブレースド・ベルト補強」を中心として行っている。 これは建物各層各部で必要となる補強量に対応して補強フレームの配置を考慮し、スパイラル状に連続させることを主眼として考案した補強方法であり、 外付けフレーム補強の応用でもある。
補強ブレースの外側はグラデーションを有するガラス面によって覆われ、まったく新しいファサードを生み出している。 この補強以外にはアンカーを用いずに行う鉄骨ブレースやコンクリート耐震壁による補強を行った。