隣接する新館は新耐震実施以降の建築であり、エキスパンションで分離された本館のみ耐震改修の対象であった。柱がC型で梁がダブル梁の形状をしていることが特徴であり、梁崩壊型であることから、短手方向の梁補強を行い、ダブルの梁の間に曲げ補強筋を配置し、主筋は先端に定着版を付けて定着を行い、柱のC型の薄い部分の増し打ち部に定着した。長手方向は建物裏側のRC壁を補強し、前面道路側は4層までを鉄骨ブレース補強を行った。柱梁の四角い枠の中にダイヤモンド型のブレースを2つ横に並べ、さらに、上下階の配置をずらして斜めのラインを強調した。ブレースの箇所数が増えるため、小断面のブレースとなり、繊細な感じが表現できた。柱・梁はH-200×200、ブレースはH-175×175を用い、全てのH形鋼のフランジ面を共有するような部材の組み方とし、フランジは現場溶接とした。
豊橋商工会議所
Chamber of commerce and industry in Toyohashi
建築設計 | 青木茂建築工房 |
---|---|
所在地 | 愛知県豊橋市 |
用途 | 複合施設(オフィス・飲食店) |
規模 | 地上 6 階 地下 1 階 塔屋 1 階 延床面積 2,956 ㎡(改修対象部分) |
構造 | RC造 鉄骨補強 |
竣工年月 | 2014年3月 |