一つの大きな円を中心として、小さな二つの円が近接し繋がった平面形状であることと、外周にスロープが巡らされていることがこの建物の特徴である。
曲面の壁、フラットな床、スロープがこの建物を構成している構造要素で、鉄筋コンクリート造の材料の特性を生かした構造形式としている。大きな円は地上から立ち上がった二層の空間であり、外周部に壁が多く配されている。この壁から片持ちスラブによるスロープが作られる。小さな円の部分は 2 階は閉鎖的な空間で壁が存在するが、1 階は開放されてピロティとしてつくられており、建物全体としては壁が多く、曲面で構成された鉄筋コンクリートの壁式構造として成立している。