洪水の危険地域に位置する施設のため、防災の観点から「地上から5m持ち上げる」ホールとして計画された。 1階は駐車場と機械室などとして建物を人工地盤上に作り、主要な部屋は2階以上に計画した。1000名収容のメインホールを中心に、リハーサル室やスタジオなどが「回廊」によって繋がれることも特徴である。
主要構造はRC造であり、2階以上はホールの外周部や内部に耐震壁を配置し、ピロティ状となる駐車場部分は壁柱をランダムに配置して剛性・強度を確保している。 メインホールでは、バルコニー席などの片持ち構造やレベル差のある床など複雑なRC造の架構となる。 メインホール屋根は鉄骨トラス造とし、天井はトラス下弦材と一体となるサブ構造に取り付けている。 リハーサル、スタジオなどはRC架構の上部に鉄骨小屋組を載せハイサイドライトと一体化されている。