この建物の形態のルールは,下部に凹凸の構造体があり,上部から逆向きに凹凸の構造体を被せ,その間に空間を作っていくというものである構造は地下階が SRC 造、地上部が S 造の混合構造としている。 設備機器スペースとして建物全体を覆う屋根は、せい 2.5(m)のトラス構造になっており、展示室内部の浮いているボリュームは 大屋根から吊られている。大スパン部ではトラスせいを大きくしてウォールガーダーとした。 各階の平面形状が大きく異なっているため、鉛直力、水平力は平面的に分散配置されたコアと外周壁に負担させている。 架構が複雑なため、部材構成は単純化した。柱は3.0(m)グリッドを基準に配置し、主なトラス構面はせい300シリーズのH形鋼を 横使いしてフレームの厚さを統一した。また、床面には同一せいのH形鋼を並列配置した。
青森県立美術館
Aomori Mueum of Art





建築設計 | 青木淳建築計画事務所 |
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所在地 | 青森県青森市大字安田字近野 185 |
用途 | 美術館 |
規模 | 地下 2 階,地上 3 階 延床面積 21,133 ㎡ |
構造 | SRC 造 + 鉄骨造 |
竣工年月 | 2005 年 9 月 |
掲載雑誌 | 新建築 2006 年 9 月号 GA JAPAN 82 建築技術 2006 年 10 月号 日経アーキ 2006 年 8 月 28 日号 近代建築 2006 年 10 月号 |