海を臨む敷地に建つ 3 階建ての住宅で、居住部分は互いに直交する矩形平面の 1 階と 3 階に置かれ、2 階は外部空間としている。
1 階部分は木造で、在来軸組工法と 2 x 4 工法を混用している。
3 階部分は、1 階をまたぐように空中に持ち上げており、三本の円形鋼管の柱で支持される。3 本のうち端にある一本は、下部を鉄筋コンクリートで根巻きして剛性を確保した。3 階の反対側には壁があるためここに柱を設け、変形防止の目的でブレースを入れている。平面的なバランスを考慮して、中央のフレームの部材を大きくし、壁で覆われる部材は小さくしている。
また、円形鋼管は 3 階で角形鋼管に切り替えており、断面形状と大きさが異なるため、特殊な接合ディテールとしている。