本建物はオガールセンターと同時期に施工された、オガールプロジェクトの最終工区の建物である。地上2階建ての保育園であり、アーケードを設けるために2階部分と1階部分がずれたボリューム配置となっていることと、耐震要素となる耐力壁が少なく開放性が高いことが特徴である。在来軸組工法の木造建築であり、構造用合板の両面張りで釘ピッチを調整した壁倍率7倍の耐震壁を用い、一部遊戯室では集成材ブレースを併用している。遊戯室では、方杖を用いることでスパン10mを住宅用集成材の断面で成立させている。方杖は、地震力に対して床のレベル差を一体化する役割も持たせている。
オガール保育園
Ogal Nursey School
建築設計 | みかんぐみ |
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所在地 | 岩手県紫波町 |
用途 | 保育園 |
規模 | 地上 2 階 延床面積 1,215㎡ |
構造 | 木造 |
竣工年月 | 2017 年 3 月 |
掲載雑誌 | 新建築 2017年 5 月号 |