上越市の児童養護施設である。中央に2階建ての管理棟と1階建ての地域交流ホール、その両側に2階建ての4ユニットからなる住宅棟を2棟配置し、各ユニットと管理棟をつなぐ外部通路(雁木)を設けている。住宅棟は現状の敷地レベルに合わせて各ユニットの建物レベルを変化させ、また通風、採光を確保するために、雁行した配置としている。
住宅棟は、1階は壁構造、2階が木造である。各ユニットは中央に大きな吹き抜けが配置されているため壁配置が制限されること、また積雪が250㎝あり設計地震力が大きくなることから、集成材を用いたブレース構造とした。管理棟は壁構造、地域交流ホールは屋根面にRC格子梁を用いた耐震壁付きラーメン構造とした。