20(m)×50(m)の屋根をもつ木造平屋建ての保育園。
屋根架構は 1.8(m)ピッチの木造格子梁のグリッドを 45°方向にずらすことで梁の応力を均等にし、 梁の部材断面を小さくするとともに、ユニットの画一化を図っている。 梁材 1 ユニットの大きさは長さ 3,600(mm)、成 780(mm)で、60(mm)角のスギの角材をはしご状に組み、 両側を構造用合板で挟んだ構造。 はしご状に組む角材を上下とも二段にして、交差部では、その間にプレートを挿入する簡易な接合とした。
水平力に対しては、建物北側には木造の耐力壁を、テラスに面した南側には開放感を確保するため 6(mm)の鋼板に直径 50(mm)の穴を開けたパンチングメタルを耐力壁として配置している。 耐力壁以外は独立した柱があるだけで、自由な間仕切りが可能である。