傾斜地に建つ住宅で、L 形を二つ組合わせた平面形状。崖側に鉄筋コンクリート造の地下が設けられており、地上階は木造となっている。
木造部分は ツーバイフォー工法で使われる枠組み材を用いた軸組工法とし、小さな断面の梁を細かいピッチで配置し、これを意匠上の表現として見せている。枠材の断面は 38(mm)x 286(mm)を用い、ピッチはスパンに応じて 3.63(m)で 454.4(mm)、4.53(m)の部分では中央で 353.3(mm)、両端の三角の部分では 454.4(mm)としており、枠材の方向が切り替わる位置で二方向から延びた枠材の位置を合わせている。この位置に必要となる受け梁は、グリッドに対して対角線方向となってスパンが大きいため、鉄骨部材を用いて木造の梁と成を同一にしている。