横浜開港150周年の博覧会の会場として、屋外空間を分節する樹木のような構造体を計画した。
約1haの敷地に半径と高さの異なる一葉双曲面形状の構造ユニットが配置され、その環に屋根をかけている。ユニットは直径76.3mmの鋼管の直線材を組み合わせて作っており、屋根面に角形鋼管の円弧状の梁を設けてそこで一体化している。博覧会建築を意識して、部材加工は最小限としている。ユニットはそれ自身で完結しているものもあるが、敷地外周では一部分が欠けたユニットを用いており、他のユニットと結合することによって安定するものである。