2階建ての学校であり,外観は比較的整形な形態であるが,内部ではさまざまな空間形態の教室を有することが特徴となっている。
1階はRC造で、建築の形態に応じて薄肉ラーメン構造や耐力壁付きラーメン構造、格子梁などを用いている。2階は鉄骨ブレース造とし、1階に比べて開放的で大きな空間であり、空間に変化をつけるために教室の天井を壁状の屋根梁によって覆っていることが特徴である。
屋根梁は3.9mグリッドのトラス造で、高さが場所によって変化する「変形格子トラス造」を用いている。トラス部材の高さは力学的な条件とデザイン面から決定し、弦材は高さ100mm、幅50mmのC形鋼を二つ重ね合わせたもの、ラチス材は丸鋼と用いた極めて軽量のトラスとである。C形鋼は板厚が3.2mmと薄く、ビスを使用して仕上げ材を直接取り付けることが可能であり、二次部材を不要としている。