地下2階地上2階の大学施設である。建物前面に高さ3.6mで水平にスリットのあるコンクリート打ち放し壁が象徴的に設けられ、 その後ろ側には地下2階までのドライエリアが設けられていること、ドライエリア上部に張り出した薄いプロポーションのコンクリート庇が特徴である。前面のコンクリート独立壁や屋根の庇にはプレストレスを利用し、コンクリート構造としての可能性を広げたデザインとした。また、地下階に広い空間を有し、建物内部の地上部の柱が地下階で柱抜けとなる構造形式のため、 1階床梁にプレストレス梁を用いている。地下8.4mまでの深さのドライエリアの土圧壁は階段や中間のブリッジを用いて土圧に抵抗する工夫をしている。比較的壁を多く有する建物のため、耐震設計は強度型として設計している。
東京大学情報学環・福武ホール
Interfaculty Initiative In Information Studies Fukutake Hall
建築設計 | 安藤忠雄建築研究所 |
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所在地 | 東京都文京区本郷7-3-1 |
用途 | 学校 |
規模 | 地下2階 地上2階 延床面積 4,046㎡ |
構造 | RC造 |
竣工年月 | 2008 年 3 月 |
掲載雑誌 | 新建築 2008年 5 月号 GA JAPAN 92 日経アーキ 2008 年 4 月 28 日号 |
受賞 | 第51回BCS賞 |