建物はRC造で壁の多い構造であり、展示室やロビーが幾何学的に配置された。1辺18mの正三角形の平面形状のエントランスホールに打ち放しコンクリートによる特徴的ならせん階段を計画した。
らせん階段は外径9.9m幅1.95mであり、1階から2階まで6.3mの高低差を約4分の3周で登るもので、展開すると21.1mの長さで高さ6.3mを登る階段となり、2階は2.42m片持ちスラブによって支えられている。らせん階段部分は厚さ30cm、2階片持ちスラブは厚さ50cmとした。
プレストレスを導入することでたわみやひび割れ防止を計った。らせん階段の力学的な特性として、鉛直荷重により水平移動を生じスラブの面内方向に曲げモーメントやせん断力も生じる。これらを考慮してPC鋼線の配置を決定した。