新潟市立葛塚中学校
Niigata Municipal Kuzutsuka Junior High-School

体育館内観 体育館内観 校舎外観 校舎吹抜 外観 体育館外観
建築設計 安藤忠雄建築研究所
所在地 新潟県新潟市太田乙 433
用途 中学校
規模 地上4階,地下1階
延床面積 12,839 ㎡
構造 PC造, RC造, SRC造, 木造
竣工年月 2004年03月
受賞 第 15 回 松井源吾賞

円弧状の平面とオーバーハングした断面形状を持つ校舎棟は、プレキャストコンクリート(PC)造で構成している。両端と中間二箇所の階段室部分は鉄骨鉄筋コンクリート造で、全体としては PC と SRC の混合構造となっている。建物の地震力を鉄骨鉄筋コンクリート造のコアに負担させることで、PC 部分の負担を軽くして部材サイズの軽減を計っている。

中央部の吹き抜け部分では、オーバーハングした片持ち構造を細かい PC 部材で構成し、PC リブの繰り返しのリズムが強調される。

体育館は、楕円形状の平面が上部に行くほど広がりを持つ断面形状で、屋根、壁ともに木造の格子構造である。屋根は木造の軽い構造を表現するため、斜めグリッドの木造格子梁とケーブルを組合わせた構造としている。屋根のグリッドは、外周の斜め柱のグリッドと合せることで、建物全体でグリッドが連続するような構成となっている。外周壁面の斜め柱は、二本の交差する部材をずらして組合わせることでディテールの簡略化を図るとともに、相互に座屈を防止しあう効果を生み出している。

安藤忠雄建築研究所