傾斜地に建てられた建物で、地中部分に展示室などを設け、上部に球面の一部を切り取った形態のガラス屋根を架け、さらに その一部がガラス壁で仕切られた生態温室として利用されるものである。
ガラス屋根の鉄骨は、半径57.241(m)の球面の一部を三つの大円により切り出し、一辺4.5~5.0(m)の三角形グリッドで構成した単層ラチスシェル構造である。3点の隅角部の直線距離は約70(m)となっている。鉄骨シェルは3点の隅角部の他、温室外周部に約4(m)ピッチに設けた方立兼用のボックス柱および外周辺に設けたV字形鋼管柱によって支持し、内部の梁部材を極力小さく(250Φ)することを意図した。
ガラスは鉄骨部材から支持金具を持ち出しDPGによってささえ、最小部材での取り付けを行なった。