兵庫県南部地震の激震地近くに立つ復興のシンボルとなるな美術館で、御影石に覆われた 1、2 階と、ガラスに包まれた 3 棟からなる 3、4 階から構成。周辺環境と調和した開かれた美術館となるように、屋外展示スペースを有効に利用するほか、隣接する水際広場やハーバーウォークにも自由に往来できる導線を確保。
上部架構は全体的に壁の多い箱状の建物であり、比較的大きな空間が必要とされるため、耐震壁を適宜配置して水平力の抵抗要素とし、大スパン部分は鉄骨鉄筋コンクリート造としている。全体としては鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造の混用である。
吹き抜けや分棟による構成、成の大きな独立壁、10m持出しの大庇など特殊な建築形態であるが、免震構造を採用することで大胆なデザインを実現している。