御所野縄文博物館
Goshono Jomon Museum

橋の外観 橋の内観 橋施工時 博物館観 博物館内観 博物館内観
建築設計 仙田満 + 環境デザイン研究所
所在地 岩手県二戸郡一戸町岩館字御所野 2区
用途 博物館
規模 地上2階
延床面積 2,637 ㎡
構造 きききのつり橋:木造,鉄骨造
縄文博物館:RC造,Pca・PC造
竣工年月 2002年03月
掲載雑誌 新建築 / 2003年03月号
受賞 第二十四回日本建築学会東北建築賞(日本建築学会東北支部)

幅約 60mの谷に架けられた橋を渡り博物館にアプローチするユニークな計画である。

「きききのつり橋」は半径 100mの緩やかな円弧を描き、約 80mの長さを持つ屋根つきの木造吊り橋である。一辺 3.2mのダイヤモンド形の中心部を円形にくり抜いた断面が円弧状に並び、上下左右の隅角部に折れ線状に弦材を設け、各面に X 形のラチス材を設けている。両端は鉄筋コンクリート造の橋脚で支え、中間は橋の脇に建てた支柱からロッドによって吊り下げられる。部材には地元産のカラマツによる集成材を用い、トラス部材の節点にあたる部分はプレート加工の接合金物を用い、集成材をドリフトピンで留めている。

「縄文博物館」は 2 階建ての鉄筋コンクリート造で、建物を取り囲む外壁と屋根を細かいグリッドの柱・梁で構成したことが特徴である。外周部の柱は 250mm× 700mmの細長い断面とし、屋根梁は同サイズの山形梁で、スラブと一体となったシングル T 形のプレキャスト板を用い、上部にスラブを現場打ちしている。

環境デザイン研究所 [ 仙田満 ]