ごみ焼却場の余熱を利用した水泳場、集会場、浴室などの複合施設である。
建物全体を貫く中央通路や機械室の柱をRC造で作り建物の一体性を確保し、中央通路の中央には円弧状のプール、通路両端には諸室を配置し、それぞれ下部構造をRC造、屋根を木造とした。屋根面に木造を用いた部分の地震力はすべてRC造部分で負担するよう計画した。
円弧状のプール部分の屋根架構は三角形グリッドを用い、3方向にトラスを架け渡している。トラスの交点では一方向の部材を通し、他の部材は引きボルトで接合した。
集会場等の木造架構はハイサイドライトの部分に上下2段の桁梁を設け、勾配方向に梁を並べる形式とした。