津波浸水想定区域内にある普通科高校を移転し、高台にある既存工業高校と統合するプロジェクトである。既存校舎を利用しつつ新校舎と新体育館を増築した。
新校舎はRC造の純ラーメン構造であり、ヴォールト屋根を有する多目的ホールは鉄骨造により構成した。
グレートストリートと呼ばれる廊下部分は多様な吹き抜け空間を有するため、トラス状に梁を架け渡し水平剛性を確保している。
新体育館はアリーナの大きさが約34m×40mであり、1階がRC造、2階と屋根が鉄骨造である。
2階はV字形の鉄骨柱によって屋根を支えており開放的な架構となっている。
屋根は底部を8角形、頂部を4角形とする変則的な角錐台形状で構成され、傾斜部は単層ラチス構造、中央部は上弦材と下弦材の方向が45度異なるダブルレイヤのトラス構造としている。