幼稚園の増築計画で、既存建物の一部は解体して新築し、一部は既存建物を利用した。
残存させる既存建物は 鉄骨平屋建てのラーメン構造で、7.2x8.1mを基本グリッドとする部分に遊戯室があり、建物外側に簡易な上屋が設けられて廊下として使われていた。建築的な改修内容は、遊戯室はそのまま残し、北側に内側廊下、南側にテラス的な回廊を巡らすものである。
既存鉄骨フレームの強度が不十分であり、新築部・増築部の鉄骨フレームで建物全体の地震力を負担させる設計とした。既存鉄骨側に梁や水平ブレース用のガセットプレートを溶接し、屋根面の剛性を確保するために新たに水平ブレースを設け、基礎梁も新築部と既存部を一体化させた。