建物外周面の四周に病室を、病室に囲まれた内部に中庭や吹抜け、デイルームを配置して病院内部へ積極的に外気と触れる場所を設けることがコンセプトの病院建築である。
建物形状は30m×80mのほぼ整形な長方形で、建物内部に2~4階を貫く中庭が2箇所設けられている。
病室の界壁と建物中央の管理部分にある壁をRC造耐震壁として、平面及び立面的にバランスのよい耐震壁の配置を行った。また、中庭およびデイルームの部分では鉛直荷重を支持する鉄骨柱を適宜配置している。
病室の界壁が四周にあることを利用して、病室間口方向の耐震壁を不要とした開放的な建物となっている。