役場庁舎と防災センターを複合化した防災拠点施設である。大きな1階の平面に対して2、3階を中央部に集約させることで、落雪を1階屋根で受け止め歩行者を守る豪雪地帯ならではの構成である。
構造形式はRC造の耐震壁付きラーメン構造とし強度型の架構とした。1~3階の耐震壁を建物両端部の縦動線周辺に集約した連層配置とすることで中央部の開放性を高めた。2階床と1階屋根レベルが1.4m程度異なる部分は、傾斜梁を用いて一部の地震力を伝達する。地下階全体を剛強な構造とすることで、耐震壁を集約させた水平力を分散し、耐震壁の効果を高めた。
3階建ての中央部は地下室を有し、1階のみの外周部は地下を有しない構成である。同一の支持層とするために、地下階は直接基礎、外周部は杭基礎とした。