北海道十勝地方のグリットパターンを象徴する正方形平面を重ねた役場庁舎である。まちの中心(駅・商店街)と公共施設の結節点となる敷地を生かし3か所の出入り口を設けてどの方向からもアクセスできるなど表裏をつくらない構成である。
正方形プランにあわせて7.8m x 10.4mグリットに柱を配置した鉄骨純ラーメン構造である。2階外周部はフィーレンデール架構として最大6mはね出し、雨雪から来庁者を守る軒下空間となる。
第1層で建物全体のエネルギー吸収を行う制振構造を採用した。1階の外周部にRC自立壁を各方向2ヶ所に配置し、その上にダンパーを水平に設け、2階床の2本の梁で挟み込むことでダンパーの効率を高めている。RC自立壁は地下階の耐力壁直上に配置した。